人工透析を担当する看護師に向いているタイプは、手先が器用な人です。人工透析をするときには血管に針を刺して行うのですが、その作業を腎臓移植をしない限り何度も繰り返す必要があります。痛くないように細心の注意を払って針を刺せる人でないと、患者からの支持を得られないでしょう。痛くない針の刺し方を毎回同じようにできる手先の器用さを持っていると、患者は安心して身を任せられます。

また、コミュニケーションの能力が高い人も向いています。人工透析の治療に来る患者はある程度固定されているので、長い付き合いになることが多いです。そのため、コミュニケーション能力が高くないと上手く付き合っていけない可能性があります。世間話をしながら信頼関係を築ける能力があれば、患者から支持される看護師になれるかもしれません。

他には患者への精神的なケアができる人も人工透析の看護師に向いているでしょう。人工透析は腎臓の機能を回復させるものではありません。あくまでも腎臓の機能を代行する治療法です。治療をしていると精神的に辛くなる人も出てきます。そのような人に対し上手くケアができると、患者も透析を続けていこうと考えることでしょう。しかし、看護師が精神的に追い詰められていることに気づけないと、患者が透析を続けられなく可能性もあるのです。そうなってしまうと命の危険もあります。精神的に追い詰められる前に、精神的にサポートをして人工透析を続けられるように応援する必要があるでしょう。