看護師が活躍できる施設の中に、透析センターがあります。その名の通り人工透析を中心に行う施設なのですが、基本的には医師や臨床工学技士が透析を担当し看護師はその前のバイタル測定から、患者に針を刺して血液浄化を行います。つまり、透析の前の準備をするのです。
透析センターにおける看護師の1日のスケジュールは、人によって違いはありますが概ね以下の通りです。

まず8時30分に出勤をしてその日の役割分担の確認や申し送りなどを行います。9時までに透析の準備をして、9時から上述のようなバイタル測定や針を刺す仕事に取り掛かるのです。透析中の患者に対しては、場合によっては足がつる可能性もあるためしっかりと観察しふくらはぎをマッサージすることもあります。9時から開始した場合、11時に体外に出た血液を戻す作業を行い12時30分頃に透析後のバイタル測定をして、午前の仕事は終了です。午前と同じ作業を午後にも行い、18時30分に退勤になります。

看護師が透析センターで働く際のメリットは、夜勤がなく仕事とプライベートのバランスを取りやすいところです。総合病院などのように夜勤をする必要がなく、変則的な勤務形態でないため、特に小さな子供がいる看護師に向いていると言われています。また、患者によっては週3回程度通う場合もあるため、単発ではなく継続して看護ができ、状態の変化を感じやすいのもメリットです。平均年収は所有している資格や経験などによって異なりますが、平均して440万円前後です。